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病気になってしまって、これから長い治療も待っていて、この先わたしを好きになってくれる人なんて現れるのだろうか、パートナーはできるのだろうかっていう不安が常に頭の中にある。
そして、ようやく大切にしてくれる人と出会えたと思ったのに病気発覚してすぐに別れることになってしまった(別れた彼を責めたい気持ちはないです)から、なんかもう病気かかえてたらずっと一人なのかなって考えてしまってこわい。
「こんなこと考える前に、まずは手術や治療のこと考えて!」と思うよね。わたしもそう思うし、一応考えてはいる。でも「元気になってもずっと一人なのかな」って考えちゃうんだ。
元気になって前向きになれたらそういう人ができる可能性はある。いや、もしできないにしても一人でも楽しいことはできる。友達だっていてくれる。
そんなのはわかってるんだけど、なかなかそんなふうに思えない。
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がんは治療すれば治る(ただしがん患者にむかって「治るよ!」は禁句になることも多いから用法にはどうか気をつけて...)のかもしれないけれど、がん患者になったという事実は消えなくて、それが今後の人生のなかでいろいろ良くないことを引き起こしていくんだろうなっていうのを考えてしまっていた。のだと思う。
がん患者やその家族が直面する辛さや苦痛の総称を「トータルペイン(全人的苦痛)」と呼ぶ。
トータルペインには、身体的要因(身体の痛みなど)、精神的要因(不安、恐れなど)、社会的要因(仕事・人間関係・金銭面など社会生活上の不安)、スピリチュアル(死への恐怖など)の4種類があると言われる。
近しい人ががん患者になり、知識がなく過去に周りにがんになった人がいないとき、パッと思い浮かぶのは身体的要因や、ちょっと発展して考えてもスピリチュアルの辛さくらいなのかなと思う。実際わたしが告知を受けたとき、最初につらかったのはスピリチュアルに該当する部分だったかなと思う。
でも、その時期を乗り越えると、病気が現実味をおびてきて、そのほかのいろいろな辛さ・苦痛が生まれてくる。がん患者は、いろいろな苦痛とたたかっている。
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