「どう?どの病院にするか決まったかな?」
「はい、●●病院にしようと思っています。」
「うん、●●病院ね。じゃあ紹介状を書くね。いつ行ける?早い方がよいと思うけれど」
そう説明をする先生の声を聞きながら考えていた。
「早いほうがいい」は告知のときにも言われた言葉だった。もう覚悟を決めて、前に進んでいかなければいけないんだ。その翌日に大学病院の初診に行くこととなった。
「先生、検査の結果は・・・」
「まだ出てないんだよね。来週には出るから」
🥺🥺🥺
なんと。サブタイプを聞くことになると思ってずっと緊張していたのに結果がまだ出ていなかった。結果は約一週間後の9月20日に聞きに行くことになった。それでもこの一週間で調べたことの確認はしておこうと思った。
「先日の説明でしっかり理解できていなかったのですが、抗がん剤については絶対にやるというわけではないのでしょうか。」
インターネットで少し調べてはいたが、本当にそれで合っているのか。初期だったら違うということはないのか。たぶん違わないんだろうけれど、もしかしたら「あなたは初期に見つかったから抗がん剤はいらないよ」って言ってくれるんじゃないだろうか。
その期待は一瞬で裏切られた。
「抗がん剤はタイプによってやるやらないが決まるんだよね、早期発見だから抗がん剤をやらなくていいってものでもないんだよね。」
この言葉でふっきれた。ような気がした。もう不安に思っても仕方ないんだ。わたしには結果を待つことしかできないんだ。
急に気持ちが軽くなり、おなかがすいたような気がした。約一週間ぶりの感覚だった。
病院を出て、叔母と昼食に向かった。一週間まともに食事をしていなかったから、急にしっかりとした食事一人前は食べられないような気がして、軽食を頼み、これをたいらげることができた。この日から普通に食事をとれるようになった。
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