40。 – MRIと誕生日 − 2

6/18/2023

手術 日常

t f B! P L

MRIを終えて帰宅し、夕方からは友達がわたしの最寄駅まで来てくれ、一緒に食事をすることになっていた。

9/5に告知を受けてから約20日間、病院の付き添いをしてくれた友人以外の友達には会っていなかった。せっかく誕生日のお祝いをしてくれることになったけれど、わたしは友達に会って笑えるだろうか。そんなことを考えていた。この20日間、気を紛らわそうといろいろ試したけれど、心から笑えたことなんてなかったからだ。告知のあと叔母に会ったときは、会った瞬間にぼろぼろ泣いてしまったけれど、この日はそうならないように気をつけようと思った。家じゃないし、友達だって困るだろうし。

だから、会った瞬間に涙が出そうになったのだけれどなんとか堪えた。

この日、友達とはいろいろな話をした。
病気のことも話したし、日常の話や趣味の話も聞いたりした。
他のことを話しているときも急に病気のことが浮かんでしまって涙が出そうになる。でも一人でいたらずっとその状態だ。どんな話をしていても結局脳内はずーっと病気のことで埋め尽くされているわけだけれど、無理やりにでも別のことを考えようとする時間は大切だなと思った。

食事が終わると店員さんがバースデープレートと花束を持ってきてくれた。

いつもの誕生日でもこうやってお祝いをしてもらったらとても嬉しい。でも嬉しいだけで泣いたりなんかしないのに、この日はだめだった。なんとか堪えていた涙がとめどなく溢れてしまった。

プレートに書いてあった文字は “Happy Birthday” そして “Keep Smiling”(プレートのスペルが間違ってるのはご愛嬌です。笑)

告知を受けてから病気のこと以外考えることなんてできなかった。ましてや笑うことなんて本当にできなかった。このプレートの文字を見ても正直「Keep Smiling...今のわたしには難しいな」って思った。

でも友達が言ってくれた。
「できることはするからね」って。「辛いけど笑ってね」って。「楽しいこと一緒にしてこうね」って。言葉だけじゃなく本当にそう思ってくれてるのが伝わってきて、こんなことを言ってくれる友達に出会えたことに心から感謝した。一緒に泣いてくれてるのを見て、がんばらなきゃって思った。笑うようにしよう、笑えるようになろうって思った。

それから手術や治療をするなかで気持ちが落ち込むことが何度もあったけれど、“Keep Smiling” の言葉を思い出して何度も何度も自分を奮い立たせた。これからすべてが始まっていくこのタイミングでこの言葉を贈ってもらえたのはすごくよかったな。本当にありがとう。


ちなみにこの日の1週間くらい前に別の友達からもお花をいただいていてオレンジの薔薇が入ってた。「オレンジのバラの花言葉は「絆」らしくて🌹みんながついてるからね✨」ってLINEをもらって大泣きした。

この日いただいた花束は黄色い薔薇が入っていて。花言葉は「友情」なんだって。
オレンジの薔薇のツイート見て選んでくれたのかな。ありがたいし、嬉しい。

▼その日のツイート記録

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