ホルモン受容体陽性、HER2陽性。
「ルミナルHER2」とか「ルミナルB(HER2型)」とか「トリプルポジティブ」とか呼ばれるこのサブタイプの場合には、「抗HER2薬(分子標的薬)」という種類の薬の投与が必要となり、抗HER2薬(分子標的薬)は抗がん剤と組み合わせることで効果が高まる。
つまり、この日に抗がん剤の治療を行うことが決定した。
この前後のスケジュールとしては、以下のとおりだった。
9/13 大学病院初訪問。手術の仮日程(11/25)を予約。
9/20 もともと行っていたクリニックでサブタイプを聞く。
9/24 大学病院で造影剤を使ったMRIを行う。
9/29 サブタイプの結果・MRIの結果・この日行う超音波検査(エコー)の結果をもとに今後のことを決める。
9/20にサブタイプを聞いたときに「場合によっては先に抗がん剤治療を行うこともあるので、大学病院のほうで相談してみてね」と言われていた。
この頃には(告知直後は怖くて見れなかった)ガイドラインを少しずつ読むこともできるようになっていたし、ちらちらと闘病アカウントで治療中の先輩たちのツイートを見るようにもなっていた。
このとき一番悩んでいたのが「抗がん剤治療をひとりでやれるのか問題」だ。
わたしはこの時点で39歳。
群馬県で生まれ育ち、18歳で上京していて、家族との関係はそんなに良くないから実家に帰省するのも基本は年1回、お正月のみ。年1回帰ったときも家族と折り合いが悪く嫌な気分になることが多い。そして、実家に住む家族たちは超アナログな人たちなので、Wi-Fiもとんでいない。(有線でつなげばなんとかネットは使える。)
抗がん剤をやりながら仕事を続けている人もいるみたい。
わたしもなるべくそうしたい。
でも抗がん剤治療中は本当に体調が悪くなるみたいだ。昔に比べて吐き気はおさえられるようになっているとは見たけれど、それでも吐き気があるなか仕事なんてできるかな。
いや、仕事の前に。
うちの病院は通院でしか抗がん剤治療を受けることができないぽくて(=入院は不可)そんな体調が悪いなか、ひとりで帰ってこれるのかな。
帰ってこれたとしても、ごはんを作ったり、洗濯したりできるのかな。それはもうためておけばいいとして、キッチンにお水を取りにいくとかシャワー浴びるとかそんなことすらできないようなしんどさだったりするのかな。一人で治療って無謀なのかな。
実家の両親も心配してくれてはいる。実家に帰る選択肢はなくはない。
けれどそうすると、実家のほうの病院を探して通わなきゃいけなくて、そうしたら群馬は車社会だ。自分で病院に行けない。毎回タクシーってわけにも行かないし、もう定年退職済の父親に都度送り迎えをしてもらう...?それも現実的じゃない気がする。それに実家でリモートワークも環境的にちょっと難しい。
一人でどうにかしたいけど、始めちゃってだめだったら途中から実家...というのは難しい気がする。調整も大変だし、その分治療期間も長くなってしまいそうだし。ただでさえ長い治療だ。治療はできるだけ短期間で終わりにしたい。なにかしらの事情で伸びてしまうのは仕方ないとしても、自分の誤った決断のせいで長引かせることは避けたい。
毎日毎日こんなことをもやもや考えていた。そして先輩方に意見を聞いてみることにした。
抗がん剤治療中、実家に行ったほうがいいのかなあ。いろんな体験談を読んでいたら、一人で生活できる気がしない😢
— ゆみ (@yumisub9) September 23, 2022
でも実家はすこし居心地が悪かったり、リモートしにくかったり、そもそも実家のほうの病気にかかることへの不安もあるし、、いろいろ悩むところもある。
教えてください🙇🏻♀️
— ゆみ (@yumisub9) September 28, 2022
抗がん剤の日、一人で公共交通機関で帰ることはできるのでしょうか?🚃🚌
みなさんのツイート見てると、かなりふらふらになってしまうこともあるようなので「付き添いいたほうが!」「電車で帰るのは無理があるよ!」とか、実際のところどうなのかを知りたいと思ってます。(続く)
まあこれは結果論であって、例えば自宅で急に体調がひどく悪化して苦しんで救急車も呼べないみたいな状態を味わってたらこんな悠長なことは言ってられなかったと思う。がっつり休職を取って治療に臨むのももちろんいいことだと思う。無理して働く必要はない。
大事にすべきは自分の身体と自分の心!!
実際に治療を経験してみて、心からそう思った。
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