手術前日1 - 入院とセンチネル -

9/17/2024

手術

t f B! P L

2022年11月24日(木)。いよいよ入院の日。
一人暮らしのわたしは、この日もひとりで電車で病院に向かった。

入院受付を済ませ、指示されたフロアに向かった。ナースステーションに着き、指示されたとおり熱を測るとなんと37.8度。「ひー!これ入院できないやつ.....」ってなったけど、ちょっと時間おいて測ったら36.7度だった。緊張していたのもあるだろうけれど、厚着で大荷物をもって暖かい病院の中を歩いたせいもありそうだ。看護師さんは「みなさん緊張してちょっと高く出るんですよ」と言っていた。

こうして、無事入院できることとなった。
期間も短い(スムーズにいけば3泊4日の予定だった)し、そこまで快適な入院生活じゃなくてよいなと思い、大部屋を希望していたが、空いていなくて4人部屋になった。快適さは求めていないとは思っていたが、窓際のベッドになったのは嬉しかった。これまでにいただいたお守りたちは枕元に置いた。


ベッドまわりの準備ができると、まもなく今日入院の人たちが集められ、フロアのオリエンが始まり、それが終わるとすぐ昼食の時間となった。そしてほっとしたのもつかの間、該当者が集められ、「センチネルリンパ節生検(以下、「センチネル」)」を行うため検査室に呼ばれた。

【解説】センチネルリンパ節とは、乳房内から乳がん細胞が最初にたどりつくリンパ節と定義され、このセンチネルリンパ節を発見、摘出し、さらにがん細胞があるかどうか(転移の有無)を顕微鏡で調べる一連の検査をセンチネルリンパ節生検と呼びます。
https://jbcs.xsrv.jp/guidline/p2019/guidline/g4/q23/

このセンチネル、Xの乳がん闘病アカウントではとても痛いと話題の検査だ。

痛いのも注射も嫌いなわたしはビビり散らかしていた。なんなら手術は寝ているうちに終わるから(麻酔の注射とかはあるけどさ)、ガンガンに起きているなかで打たれるというセンチネルのほうがこわいと思うくらいのびびりようだった。

わたしを含めてセンチネルの対象者が6人いて、検査室の外で待つように指示を受けた。ひとりずつ呼ばれて検査室に入る。最初に呼ばれたのがわたしだった。

相当緊張して検査台に横になり・・・

(チクッ)

「あ、チクッとした。これから本番の痛い注射が来るのかな...よし!!来るなら来い!!!」

「お疲れさまでしたー」

「????????????」

まさかの!ちょっとチクっとしたくらいで終わった!!

この前月にインフルエンザの注射を打っていたけれど、そっちのほうがよっぽど痛かった。センチネルが一番こわいくらいびびりまくってたので、「第一関門突破した感あるー😭」って心底ほっとした。
※ちなみにどうやら腫瘍の場所によっても打つ場所が違うみたい。あと、2本とか3本打ったって話も聞くけど、わたしは1本だった。病院や人にもよるのかも??

検査室を出てすぐ待っている5人の方たちに「痛くなかったですよ......!!!」と伝えた。そして全員が終わるのをその場で待っていたが、みなさん「心配して損したー💦」といった反応だった。あとから聞いた話だと同じ病院に通っている方はセンチネル痛かったそうなので、このときの方が上手だったのかな・・・。

センチネルから戻ると、次に呼ばれるまでの間は自由時間だった。センチネルを一緒に受けたなかの数人で集まって休憩室でおしゃべりをしていた。

「私は術前ケモをやってて、これ、ウィッグなんですよ。」と話してくださった方がいた。前月までケモをやっていたと笑顔で話す彼女の様子を見て、畏怖の念のようなものが湧きあがった。数か月後には自分自身も経験することになるケモ。でもこのとき、ケモの経験者の方に直接会うのが初めてで、なんだかとても勇気をもらえた。終わって1か月後もすると、こんなにも元気になれるんだなと思った。

その方は最初大きい、症例数も多い病院にかかっていたが、いろいろと病院・治療法を調べ、私の通う大学病院の乳腺の先生(けっこう有名な方のようだ)に診てほしくて、セカオピ→転院をしたと話をされていた。家と会社からの通いやすさをもとに選んだ病院だったけれど、こんなに調べてここを選ぶくらいの病院だったんだ、この病院を選んでよかったなと今さらながら思えた。

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