2022年11月25日(金)。いよいよ手術の日の朝を迎えた。
夜はほとんど眠れず、朝起きてからもずっとそわそわしていた。
「手術は2番目。起きたら着圧ソックスは自分で履いておいてね」と言われていた。
ベッドでおとなしくしていると「早ければあと30分くらいで呼ばれるかも」と看護師さんに声をかけられた。
Xでは手術前に「ワープ写真」を載せる方が多い。
着圧ソックスをはき、お守りをならべてワープ用の写真を撮り、いつ呼ばれてもいいように少し早めにワープの投稿をして、iPhoneをセーフティボックスにしまった。
昨夜はほとんど眠れなかった。
— ゆみ (@yumisub9) November 25, 2022
おとなしく眠剤もらえばよかったね🥲
予定より早く始まるそうで、次に呼ばれたら手術室に向かうみたい。
不安はあるけど、きっと大丈夫!
ちょっと早いけど…行ってきます!!
🪄 \ワープ!/ pic.twitter.com/cqwUnyslrG
すると、それまで全然大丈夫だったのに、突然涙が出てきた。それもじわーっという感じじゃなくて、ぽろぽろぽろぽろずっとずっと流れ続けた。
声をかけられ、いよいよ手術のときがきた。手術室のあるフロアまでは看護師さんに案内されながら歩いていくスタイルだった。フロアまで着くと手術室の看護師さんにバトンタッチ。どちらの看護師さんも優しく声をかけてくれた。
エレベーターを降りてすぐの通路で座って待つように指示を受けた。なんとか控えめになっていた涙(=控えめになっていただけでずっと泣いてはいた。笑)が、またとめどなく溢れてきた。ティッシュを渡してくれて、またその優しさにも涙が出てぼろぼろ泣いていた。横を主治医が通った。笑顔で「眠れた?」と声をかけてくれて、またぼろぼろ泣いた。
すごくこわいというわけでもないし、胸がなくなることがショックとかそういう涙でもなかった。
告知をされてから3か月弱。
最初は泣いてばかりだったけど、だんだんと泣くことが減り、「今のうちに楽しんでおこう!」と笑って過ごせる日が増えた。でも常に胸のなかは不安で不安で。そういった押し込めていた、気づかないふりをしていた不安に改めて気づいたような気持ちでもあったし、3か月間走り続けてこれた安堵のような気持ちもあったような気もする。自分でもはっきりなんの涙か分からなかったけれど、とにかく涙がとめどなく流れた。
「では手術室に向かいますね」と声をかけられ、通路を歩いて手術室に向かった。ここを歩く間も看護師さんは優しく声をかけてくれた。
手術室に到着すると手術室のスタッフのみなさんが挨拶・自己紹介をしてくれた。手術台に自分でのぼって横になるように言われた。さっきまでぼろ泣きしていたくせに急に頭が冷静になって「え、こんなマッサージしてもらうときみたい感じなん???」と考えていた。
Xで聞いてたとおり、手術台はあたたかかった。
「これから●●さんの●●●●手術を始めます」のような言葉を言っていたと思う。
ドラマみたいだなと思った。もう記憶は曖昧だけど、名前を言わされたりして、なにか話しかけられて「麻酔が入りますー」みたいな言葉が聞こえて・・・
・・・
・・・・・・・
次に話しかけられたときには手術が終わっていた。まさにワープだ。
手術室から移動中だったのかもう病室に戻っていたのか頭がぼんやりしていたのもあって覚えていない。傷口が痛いような気がするし、頭も痛いし、喉も変な感じするけど、とりあえずは無事に終わったみたいで安心した。麻酔から目を覚ますことができてよかった。
少し経つと、寝たままであればスマホは触っていいよという許可が出て、無事に手術が終わったことをポストした。
それまで全然大丈夫だったのにこの投稿して「いよいよ…」って思ったら涙出てきて、手術室のフロア行ったら主治医が声かけてくれてまたぼろぼろ泣いた。
— ゆみ (@yumisub9) November 25, 2022
傷口痛いし頭も痛いし喉も変な感じするけど、とりあえず無事に終わったみたいで病室に戻ってこれました!!
個別のお礼はまたのちほど☺️ https://t.co/CGiGjuFTdk
12時16分に投稿している。
手術が始まったのはワープ投稿よりも30分は後だったと思う。そう考えると手術は2時間もかからず、下手したら1時間30分くらいで終わったんだな。先生、看護師さん、みんなありがとう。
それから3時間半近くベッドで横になっていなければならずで身動き取れなかったけど、ようやく酸素マスクを外してもらえてお茶も飲めた!!喉がカラカラだったからすごく美味しかった😭
そして、その後は歩行訓練!
・・・の予定だったのだが同部屋の患者さんのご家族がコロナ陽性になり、その方も急遽PCRと抗原検査を実施することになった。結果が出るまではわたしも歩行訓練できないということになった。さらに同部屋の別の患者さんも入院後ずっと熱が高めだそうでPCR検査をするようだった。もしこれで陽性が出たら、わたしも濃厚接触者として隔離されて退院日も後にずれることになる。おふたりとも陰性でありますようにと願った。
数時間後、同部屋の方たちの抗原検査の結果が出た。無事に陰性だったようだ。よかった!そして、歩行訓練をすることになった。入院しているフロアを点滴のゴロゴロをひいて、ゆっくり看護師さんと歩いた。その後、尿管カテーテルを抜いてもらって、手術着からパジャマに着替えさせてもらった!
この時点でたぶん手術の4時間~4時間半後くらい?
Xで歩行訓練を行ったポストをすると「その日に歩行訓練するの!?うちはその日はずっと横になってないといけないよ!」と驚かれたりもした。このあたりは病院によっても方針がだいぶ違うね。
・・・と、ここまでは元気だったんだけど、歩行訓練が終わってベッドに戻った後、急にめっちゃくらくらしてきた。。まだ麻酔が残っていたのかもしれない。気持ち悪くて横になり、その日の夜から食事出る(これも割とびっくりされた!)予定だったんだけど「全然食欲ないわ。。おとなしくしとこ。。」とポストした。
・・・のだが、その後のポスト。笑
「今夜から食事出るんだけど全然食欲ないわ。。」と書いていたにもかかわらず、ごはん以外完食したのがこちらのアカウントです💁🏻♀️
— ゆみ (@yumisub9) November 25, 2022
(なんならごはんも半分は食べました。いつもこれくらいでいいんだよ、ほんとは。)
食べられるのは良いこと。笑
そして夜。合間に主治医が回診に来てくれ、「予定どおりの手術でした。リンパも大丈夫でした。」と伝えてくれた。手術が終わったことに安堵してすっかりリンパ転移どうだったかとか頭から抜けてた(こら)。わたしの場合は、もしリンパ転移してても郭清は無しの予定だったけど、転移がなかったと聞けて安心できた。
そして、22時前、ようやく点滴が外れた。嬉しい!!
長い一日だった。
8/29に針生検をして、一週間後の9/5に告知を受けて、生まれてはじめて「消えたい」と思って。そんな不安を乗り越えて、仕事の引継ぎをしたり、大切な友達に会ったり。ここまで3か月よく頑張ったな。そんな気持ちになった。
XやLINEで「お疲れさま」「ゆっくり休んでね」とたくさんのリプやメッセージが届いた。みんなありがとう。
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