2022年9月5日の月曜日に乳がんの告知をうけ、その3日後の木曜日に彼とも別れることになって、精神的にぼろぼろになった。夜になるとこれからのことが不安になって、検索をしてしまって、余計にこわくなって、吐きそうになって、涙が止まらなくて眠れなかった。一日中泣き続けて、毎日毎日疲れ果てていた。
(でもここに書いた2週間くらいで立ち直るっていう情報は、ちょっと自分を勇気づけてくれてもいたよ。)
話は変わるが、わたしは嘘をつくのが下手だ。
嘘というと語弊があるかもしれない。「本当のことをすべて話さずにうまくにごす」とかそういうことがとても苦手だ。
会社でみんなの前で会の進行をする機会があるのに、突然不在がちになって全然戻ってこなくて、気になった誰かに「どうしたの?」って聞かれたらなんて答えればいいんだろう。
「美味しいもの食べに行こうよ!」と誘ってくれる友達や同僚に、ずっと「都合が悪くて」でごまかせるだろうか。それが続いたらもう誰も誘ってくれなくなっちゃうんじゃないか。
でも、だれかに会いたいわけじゃなかった。 泣きはらして眠れなくて疲れ果てているし、目の下はクマだらけだし、頭の中も病気のことが8割くらいを占めていて普通の会話もままならない。こんなぼろぼろの状態で人に会いたくなかった。けれど、人とつながっていたかった。孤独がこわかった。わたしはひとりだと思うことがこわかった。
だから、わたしが今こんなことになっていることを周りに伝えたいと思った。そして、本当はみんなに会いたいんだけど、今は会えないだけなんだってことを。
こうして、わたしは病気を公表することを決意した。 noteにもうすぐ迎える40歳の誕生日に向けて書きかけていた文章がある。これを病気のお知らせとして書き換えよう。きっと公表することでデメリットもあるだろう。付き合いづらいと思って離れていく人もいるだろう。興味本位であれこれ聞かれて嫌な思いをするかもしれない。聞きたくないことを聞かされることもあるかもしれない。新たな出会いがあったときや、今後、転職などを考えたときにも悪いほうに作用するかもしれない。他にも今は想像していない嫌なことがあるのかもしれない。
でも。それでも。
告知から5日後の土曜日、9月10日にnoteを書き上げ、SNSに投稿した。
後々、こんなプライベートてんこもりな投稿したのを後悔するのかもだけど、心が弱りまくっていて無理だったので今の気持ちを書き留めることにしました。
— みゅー (@miu924) September 10, 2022
Twitterにはすでに弱音を吐きまくってるけれど。見てくれていいねしてくれて、それも救いになっています。ありがとう。https://t.co/YYxIPAuao2
結論からいうと、病気の公表、してよかったと思っている。
その後つくった闘病用アカウント(次の投稿に詳しく書きます)で繋がらせてもらった同病の方たちの中には「職場でも上司1人にしか話していない」だったり「仲良い友人にも話せていない」、さらには「親にも話していない」という方もいる。「必要がない人には話す必要はない」とか「話すことによるデメリットを考えて」というものが多そうだ。
わかる。とてもわかる。 変な目で見られたり、ちょっと嫌味を言われたり、悪意なく発せられた言葉に傷ついたりとかあるもんね。わたしもそこが心配だった。そして、やっぱりいただいたメッセージを見て傷つくこともあった。「そんな情報、今のわたしに送る???」と思ってしまうものもあった。
だけど、そんなのはほんの一部。大半が本当にありがたくてあたたかいメッセージだった。仲のよい友達だけでなく、もうずっと連絡を取ってない方や一度しか会ったことがない方たちからもメッセージをいただいた。
「一人じゃないよ」「noteを見て泣いてしまった」「公表するのは勇気が必要だったと思う、すごいよ」
中には「実は自分もがんを患って治療をした、でも今は元気に生きているよ」という連絡もいただいた。とても心強かった。 「ちゃんとした文章になっていなくて、何が伝えたいかわからなくてごめん」というメッセージもあった。でも整ったいい文章を送ってもらうよりもずっとありがたかった。わたしが落ち込んでいることを知って「なにかを伝えられるわけではないけど、一人じゃないよってことだけ伝えたい!」と思ってくれたのだから。
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