優しい世界がそこにはあった 2 − ペイフォワード −

11/23/2022

Tips

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Twitterに闘病用アカウントをつくり、
みんなのツイートを見始めると、知らない単語のオンパレードだった。

ケモ・タモ
AC・EC・DC・dd・ddAC・ddEC
ドセ・パクリ・Wパクリ・DHP・ドセハーパー

みんなが共通言語のように、一度も聞いたことのない言葉を使っていた。

わたしなんか、治療が不安すぎて調べるだけで吐き気がしてるのに。
みんなもしかして治療のことめちゃめちゃ勉強しているの?強い心で前向きに立ち向かってるの?
そうでもしないと、この病とはたたかうことなんてできないの?

逆にこわくなってしまった。
わたしがそんなふうになっていけるのかがわからなかった。未知の世界すぎた。
「そっちの世界」に行きたくないと思った。でも「行きたい、行きたくない」じゃなくて、もうその中に入ってしまっているんだということも理解していた。もはや「そっち」じゃないということを。


魔の一週間を越えると、その後少しずつ気持ちは復活していき、けれどしばらくの間は「もう大丈夫だと思ったのにやっぱり急に落ち込む」ということを繰り返していた。

少し気持ちが落ち着いているときに同病の方たちのツイートを見て情報を得て、ちょっと気分が落ちたときは弱音を吐くようになった。でも本当に落ちているときは闘病用アカウントを開くことはできなかった。これから経験していくことになる治療から「そっちの世界」から目を背けたかった。


だけどね、この闘病用アカウントは、その後、本当に活躍してくれます。
わたしの心の支えになってくれます。

みんな同じように辛い時期を乗り越えて、手術や治療に臨んでいる方たちだから、すごく気持ちを分かってくれて「大丈夫だよ」って言ってくれる。「治療にはいつか終わりがくるよ」「一緒に頑張ろう」って言ってくれる。手術のこと、治療のこと、準備しなきゃいけないもの、副作用の対策、いろんなことを本当に優しく教えてくれる。

だんだんと闘病用アカウントを見る頻度が増えていって、このブログを書いている11月の段階では、頻繁に交流してくれる方もでき、ふざけあうツイートなんかもできるようになったりして。
本当に何度も何度も救われました。

だけど、みんなも、みんなの先輩にしてもらったことを新しく病気の告知を受けた後輩にしてるだけなんだよね。「ひとりじゃない、仲間がいる」と思ったときの心強さを知っているから。

まだ手術も治療もなにもしていないわたしでさえ、それをしたことがあるよ。
わたしよりも後に告知を受けた方が、最初のわたしと同じように絶望していて、思わず声をかけた。

「わたしも同じ状態だったけど、ここのみなさんに「大丈夫」って言ってもらった。今は気持ちも落ち着いて元気に過ごしているよ。だからあなたも大丈夫。」


明日はついに手術のための入院の日。ここまで本当に長かった。

きっと今この文章読んでくれている方の中には、闘病用アカウントで繋がった方もいるかなと思います。いつも本当に本当にありがとう。みんながいるから、前向きに病気に向き合おうと思えました。そして前向きになれないときがあってもいいんだって思えるようにもなりました。

手術も治療も乗り越えて、いつか今やり取りさせてもらってるみんなと会って「頑張ったね、わたしたち」って笑いあうことを目標に、この先も弱音を吐きながら一歩ずつ前に進んでいこうと思っています。その手始めに「ワープ!」してきます!!

(さいごにおまけ)
宇宙語に見えた言葉たち👽🛸

ケモ・タモ
AC・EC・DC・dd・ddAC・ddEC
ドセ・パクリ・Wパクリ・DHP・ドセハーパー

今はだいたいわかるようになりました。
「ケモとタモは同じものを指してて、打ち間違えたのかな?」と思っていた頃が懐かしい。笑

そのうち自然とわかるようになるからそんなに不安にならなくて大丈夫だよって、2か月前のわたしに伝えてあげたい。もし、このブログを読んでくれているあなたが、2か月前のわたしと同じように感じているのであれば、読んでくれているあなたにも🍀

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