2022年9月29日。
これからの治療方針を決めに行く日の朝、もうここまで来たら今日先生から言われることに従って治療を進めていくしかないという気持ちではあった。けれど、やっぱりどうも落ち着かず、自分を鼓舞しながら病院に向かった。(その日の朝、Xに投稿した内容はこのブログに書いた。)
この日も、元看護士の友人が同行してくれることになっていた。
何度も付き添ってもらっていて申し訳ない気持ちと、一人では心細すぎるので本当にありがたいと思う気持ちとが混在していた。
それまでのわたしは、人に迷惑や負担をかけることに大きなストレスを感じてしまうタイプの人間で、いや、それはその後も変わってはいないのだけれど、病気がわかった後は腹をくくっていた。
「この期間は手を差し伸べてくれる人には頼らせてもらおう。そして、手術や治療を乗り越えて、元気になったらその分の恩返しをさせてもらう...!」
私の通う病院は乳腺の分野ではまあまあ実績が多めの病院らしく、その中でも私の主治医はおそらく一番患者を持っているようで、受付の前にはたびたび「●●先生(主治医の名前)の診察にお時間がかかることが想定されます」といった主旨の貼紙がされた。この日も例によって電光掲示板の主治医の名前の横には多くの番号(受付を済ませると自分用の番号が発行される)が並んだ。
この日は、ただ診察を待つだけではなく、エコー検査も実施した。
▼ 2つ前の記事にも書いたこの日までのスケジュール予定
9/13 大学病院初訪問。手術の仮日程(11/25)を予約。
9/20 もともと行っていたクリニックでサブタイプを聞く。
9/24 大学病院で造影剤を使ったMRIを行う。
9/29 サブタイプの結果・MRIの結果・この日行う超音波検査(エコー)の結果をもとに今後のことを決める。
エコーの検査をしたのは女性の技師さんだったが検査室にはもう一人の女性がいて(彼女も技師さんなのだろうか)二人で「うーん、ここもかな?」「そこも撮っておこう」「うーん、どうかな」のように話しながら検査が進んだ。これは患者にとっては非常にしんどい。
8年前乳がん検診でひっかかってクリニックで検査をしたときも大学病院で検査をしたときも、それからクリニックに転院しての半年ごとの検査のときも、エコーの検査は医師か技師が一人で行ってくれていて、その場で声を出し合って「うーん」などと言われることはなかった。もちろん検査中にエコーの手がとまり一か所を重点的に調べられるとそれはそれで恐怖の時間なのだけれど、「うーん怪しいね」と直接言葉に出されると、心細さと不安といろんな気持ちが押し寄せてくる。
基本的に全部大好きな病院なのだけれど、入院時・来院時にwifiが使えないことと入院時に部屋で電源が使えないこと、そしてエコー室の技師さんたちの姿勢の3点だけはどうも好きになれないポイントだ。(エコー室の技師さんたちにはこの後、なかなかひどいタイミングでメンタルを落とされる。いつか書きます。)
エコーも終わり、再び待合席に戻り、いよいよ自分の番が来た。
深呼吸をし、覚悟を決めて友人とともに診察室に入った。
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